モダールと竹由来レーヨンの下着、蒸し暑い日はどう選ぶ?

木製のテーブルに並べられた、畳んだ Kokoruno の下着4枚。黒いウエストバンドにロゴの刺繍が入っています。

蒸し暑い通勤、冷房の効いたオフィス、そして歩いて帰る道。下着まで、ずっと冷房の中にいられるわけではありません。

モダールと竹由来の下着で迷ったら、まずは実際の商品を見てみましょう。繊維の名前だけでは、その一日を通してどちらが心地よいかは分かりません。混紡率、生地の構造、カット、お手入れ方法まで比べると、選ぶポイントが見えてきます。

「モダール」と「竹」の素材表示を読み解く

モダールは、再生セルロース繊維の一種です。TENCEL™ Modal はレンチング社(Lenzing)のブランドモダールで、木材由来のセルロースから作られます。セルロースを加工して繊維にしているので、植物そのものをそのまま布にしたものではありません。素材について詳しく知りたい方は、モダール生地のガイドをご覧ください。

「竹」をうたう柔らかな衣類の多くは、竹由来のレーヨンやビスコースでできています。竹はセルロースの原料であり、肌に触れる繊維はレーヨンやビスコースです。機械的な処理で作られる竹繊維もあるため、「竹」と表示された商品をすべて同じ素材だと考えず、成分表示を確かめましょう。

この記事では、確認済みの商品成分に別の記載がない限り、「竹由来の下着」は竹を原料にしたレーヨンまたはビスコースの下着を指します。

実際に比べたいポイント

確認すること モダールの下着 竹由来ビスコースの下着
繊維の種類 モダールの表示と、混紡素材の全成分を確認。 レーヨンまたはビスコースの表示と、原料が竹であることを確認。
柔らかさ 仕上がった生地、縫い目、ウエストバンドを比べる。 同じように、実物に触れて確かめる。
伸縮性とフィット感 伸縮性を持たせる素材、カット、サイズ表を確認。 同じ項目を確認。
乾きやすさの説明 実際の生地や商品について、根拠があるか確認。 「竹」という名前だけでは、乾く速さは分からない。
お手入れ その商品の洗濯・乾燥方法を読む。 モダールと同じ方法でよいとは限らない。

蒸し暑い日に大切なこと

水分を吸うことと、乾くことを分けて考える

吸水は、水分を取り込むこと。吸い上げ・拡散は、液体を生地の中で移動させること。乾燥は、その水分が生地から抜けることです。それぞれ別の性質なので、「よく吸う」という説明だけで、ほかの下着より早く乾く、涼しく過ごせるとは言えません。

通勤用なら、座ったあとの肌触りを考えてみましょう。激しい運動用なら、乾燥や水分管理に関する、その用途に合った根拠を確認してください。繊維の比較は参考になりますが、仕上がった生地の試験に代わるものではありません。

生地と、実際に肌に触れる部分を確かめる

目立つ素材名だけで決めないこと。いつものパンツの下でもたつかないか。縫い目はなめらかか。体をかがめたとき、ウエストバンドは心地よいか。本体の生地とウエストバンドでは、素材の配合が違うこともあります。本体が柔らかいだけで、履き心地のすべては決まりません。

股下の長さは、素材とは別に選ぶ

短い裾が太ももで丸まるなら、竹由来ビスコースからモダールに替えるだけで解決するとは限りません。まずその商品のサイズ表を使い、歩く、座る、かがむ動きで確かめましょう。裾口が緩いのか、締めつけるのか、それとも体型に合わないのかを見てください。

詳しい確認方法は、ボクサーブリーフのフィットガイドにまとめています。長さを選ぶなら、股下3インチのショート丈と、股下6インチのボクサーブリーフを比較してみましょう。広く覆う長さが合う人もいれば、短いほうが服に合う人もいます。繊維の名前だけでは、そこまでは選べません。

大きな約束を信じる前に確認したいこと

「竹」という表示だけでは、完成した下着にも植物の抗菌性が残っているとは言えません。「モダール」という表示だけで、一日中さらさら、温度を調節する、肌への刺激がないとも言えません。そうした説明には、販売されている商品についての根拠が必要です。

環境についての説明も、同じように確認しましょう。繊維、製造工程、包装、それとも下着全体の話なのか。植物由来というだけで環境への影響は比較できませんし、繊維の認証がそのまま完成品の認証になるわけでもありません。

お手入れ方法も、選ぶ条件のひとつ

購入前に、その商品の取扱表示を読んでください。洗える水温、漂白剤の使用可否、乾燥方法を確認し、無理なく続けられるお手入れを選びましょう。どちらもセルロース系だからといって、別の衣類と同じ乾燥機の設定を使うのは避けてください。

洗濯後は、ウエストバンドと裾口のフィット感も確認しましょう。心地よく履けなくなったら、繊維名に寿命の保証を求めるより、その一枚の状態を見て判断を。モダール下着の洗濯ガイドは一般的な目安として役立ちますが、必ずお持ちの商品の取扱表示に従ってください。

Booie を比べるときのポイント

Booie の本体生地は TENCEL™ Modal 90%/Spandex(ポリウレタン)10%。ウエストバンドは別の混紡で、ナイロン90%/Spandex(ポリウレタン)10%です。本体には柔らかな TENCEL™ Modal を使い、Spandex で伸縮性を持たせています。

Booie Boxer の股下は6インチ。Booie Trunk の股下は3インチです。Booie Trunk は体にフィットするショート丈のボクサーパンツで、ゆったりしたトランクスとは異なります。本体の混紡率は両モデル共通。まず覆いたい範囲を選び、購入する商品のサイズ表でサイズを決めてください。測った数値がサイズの境目に当たる場合は、その表の案内を確認しましょう。誰にでも通用する「大きめ」「小さめ」のルールはありません。

要点をひと言で

成分が明確で、動いたときのカットが自分に合い、お手入れを日々の暮らしに組み込める一枚を選びましょう。モダールと竹由来の下着、どちらがよいのか。その答えを役立つものにするのは、下着そのものの細かな違いです。